げねつざい
2011年12月23日
皆既月食
2011年12月13日
12月10日夜の「皆既月食」、みなさんご覧になりましたか?
私は1人で自宅にて堪能しました。5分から10分おきに小さなベランダに出て、小さなプラスティックの双眼鏡(オペラグラス?)で眺めていました。月食を見るのは初めてです。刻々と変わっていくその姿、きれいに見えなくなった時もうっすらと茶色がかった月の姿を見るとなんだか不思議な感覚におちいりました。残念ながら本当に小さなマンションの小さなベランダでしたので、再びきれいな月が顔を出す瞬間を見ることは(上の階のベランダが邪魔をして)出来ませんでした。・・・残念! でも、ついでに夜空を見上げると、久しぶりに大きなオリオン座を発見! なんだかとても幸せな時間となりました。
こどもの頃、(誕生日?入学祝い?理由は忘れましたが)親に天体望遠鏡か顕微鏡かどちらか買ってあげると言われ、それはもう真剣に真剣に、真っ剣に悩んだことがあります。どちらも欲しい!ほしいけどどっちかと言われたら・・・う〜、どっちにしよう。今でもその時悩んだその「気持ち」が忘れられません。結局、私は顕微鏡を買ってもらいました。文房具でもおもちゃでも、なんでも「小さなもの」にあこがれていた時期だったからでしょうか。悩んだ気持ちは覚えているのに、なぜか顕微鏡を選んだ理由は忘れています。その顕微鏡で何度かいろいろなものを覗いて楽しみましたが、結局長続きはしませんでした。
医学部に入り、組織学等で顕微鏡を覗きこむことは多くなりました。仕事を始めても血液やらおしっこやら、髄液やら心筋やら、ずいぶんいろいろなものを見ました。でも正直言って今では顕微鏡を覗くのがとても苦手です。なんだかクラクラしますし集中できませんし。組織学の授業とか、苦手だったしなぁ。。。辛かったしなぁ。。。
最近になって、「あの時に望遠鏡を買ってもらっていたら・・・」と当時を思い返すことがあります。広い大きな宇宙に目を向ける、思いをはせる。天体望遠鏡で星を眺めていたら自分の人生まで変わっていたかも知れないな。そんな気持ちになることがあります。惑星などを一生懸命探していたら、自分の考え方や物の見方も変わっていたのかもしれないなぁと・・・。
結局、「長続きはしませんでした」で終わっていたかもしれません。でも、逆に望遠鏡を買わなくても、安物プラスティックのオペラグラスでも十分考え方や見方を変えることも出来るかもしれませんよね。だって、薄茶色に変化した月を見て、小さなベランダにいるはずの自分が、なんだか広〜い世界の中に存在していることを感じることが出来ましたもの。オリオン座を見て、すぅっと宇宙に引き込まれるような感覚になりましたもの。
久しぶりに月や星を眺めながら、ちょっぴりそんなことに思いを巡らせていました。またこんな機会があればぜひ楽しみたいですね。・・・あまりの寒さにちょっぴり鼻風邪をひいてしまいましたけど(Tシャツ&素足でベランダに出てた自分が悪いっ!)。
私は1人で自宅にて堪能しました。5分から10分おきに小さなベランダに出て、小さなプラスティックの双眼鏡(オペラグラス?)で眺めていました。月食を見るのは初めてです。刻々と変わっていくその姿、きれいに見えなくなった時もうっすらと茶色がかった月の姿を見るとなんだか不思議な感覚におちいりました。残念ながら本当に小さなマンションの小さなベランダでしたので、再びきれいな月が顔を出す瞬間を見ることは(上の階のベランダが邪魔をして)出来ませんでした。・・・残念! でも、ついでに夜空を見上げると、久しぶりに大きなオリオン座を発見! なんだかとても幸せな時間となりました。
こどもの頃、(誕生日?入学祝い?理由は忘れましたが)親に天体望遠鏡か顕微鏡かどちらか買ってあげると言われ、それはもう真剣に真剣に、真っ剣に悩んだことがあります。どちらも欲しい!ほしいけどどっちかと言われたら・・・う〜、どっちにしよう。今でもその時悩んだその「気持ち」が忘れられません。結局、私は顕微鏡を買ってもらいました。文房具でもおもちゃでも、なんでも「小さなもの」にあこがれていた時期だったからでしょうか。悩んだ気持ちは覚えているのに、なぜか顕微鏡を選んだ理由は忘れています。その顕微鏡で何度かいろいろなものを覗いて楽しみましたが、結局長続きはしませんでした。
医学部に入り、組織学等で顕微鏡を覗きこむことは多くなりました。仕事を始めても血液やらおしっこやら、髄液やら心筋やら、ずいぶんいろいろなものを見ました。でも正直言って今では顕微鏡を覗くのがとても苦手です。なんだかクラクラしますし集中できませんし。組織学の授業とか、苦手だったしなぁ。。。辛かったしなぁ。。。
最近になって、「あの時に望遠鏡を買ってもらっていたら・・・」と当時を思い返すことがあります。広い大きな宇宙に目を向ける、思いをはせる。天体望遠鏡で星を眺めていたら自分の人生まで変わっていたかも知れないな。そんな気持ちになることがあります。惑星などを一生懸命探していたら、自分の考え方や物の見方も変わっていたのかもしれないなぁと・・・。
結局、「長続きはしませんでした」で終わっていたかもしれません。でも、逆に望遠鏡を買わなくても、安物プラスティックのオペラグラスでも十分考え方や見方を変えることも出来るかもしれませんよね。だって、薄茶色に変化した月を見て、小さなベランダにいるはずの自分が、なんだか広〜い世界の中に存在していることを感じることが出来ましたもの。オリオン座を見て、すぅっと宇宙に引き込まれるような感覚になりましたもの。
久しぶりに月や星を眺めながら、ちょっぴりそんなことに思いを巡らせていました。またこんな機会があればぜひ楽しみたいですね。・・・あまりの寒さにちょっぴり鼻風邪をひいてしまいましたけど(Tシャツ&素足でベランダに出てた自分が悪いっ!)。
幼稚園(保育園)どこ?
2011年12月09日
11月下旬からじわじわと「吐き下し」のこども達を毎日数名ずつ見かけるようになりました。時期的にもノロウイルスかなぁと思っていたら、なんだか12月に入ってどんどん増えてきました。あちこちでノロが流行中、という情報も入り(やっぱり!)と思っていたらアデノウイルスが集中的に出たりしているところも。幼稚園や保育園での集団生活は、どうしてもウイルスの宝庫になってしまいますね。
こんな時に普段のさりげない会話、「幼稚園(保育園)どこ? なに組さん?」が役に立ちます。今回、さすがにあまりにも毎日何人も吐き下しの子たちが来院されるのでざっくり調べてみました。
*電子カルテって、こういう時に便利です。病気の名前とか期間で患者さんたちが一瞬でずらりと出てくるんです。最近この機能を愛用しています。すごいですよねぇ、文明の利器!
保育園や幼稚園の名前をA,B,C・・・で並べると、この2週間だけA・Bで各1名、Cで6名、Dではなんと10名、吐いたり下したりで来院されていました。もちろん、幼稚園や保育園の名前を聞きそびれている子たちも10数名、保育園へ行っていない子たちも4名。恐るべき感染力!! 幸いなことにみんなさほど重症化・長期化することもなく改善しているようですが、まだまだ油断はできません。まだしばらくはこの流行は続きそうですね。
調査してみて1つがっかりしたのが、「幼稚園(保育園)どこ?」と聞きそびれている子が思った以上に多かったこと。自分としては「まだまだこども達やお母さんとの対話が少ないなぁ」と反省です。とってもたくさんのこども達がわんさと押し寄せてくる時期にどうしてもそんな会話が少なくなるのですが、だからこそ普段からほんのちょっとでもいろいろお話をしていかなければなりませんね。
ちょっとした会話で保育園や幼稚園での現状を知ることが出来、「感染対策、大丈夫かいな?」と思ったり「ちょっと神経質になりすぎているなぁ」と思ったり。何が流行しているのか、という情報もとても助かります。お母さん情報は本当にありがたいです。
ちなみに。小学生・中学生になると今度はこども達自身からの情報が有力です。マイコプラズマかな?と思って「同じように咳をしている子、周りにいない?」と聞くと、「んーとね、後ろの席の子と斜め前の子が咳してたよ。あ、横の子は今日お休みしてた。」・・・うわぁ!
個人情報は医療従事者として守秘義務がありますので、「なに組さん」で流行っているというのはお話していませんし、「○○くんがね」ということは口が裂けても言えません。でも、同じ保育園や幼稚園のこども達にはさりげなく警鐘を鳴らすようにはしています。「最近同じ幼稚園の子が吐き下しで来ているよ〜。」と。
少しでも感染拡大を食い止めるのにクリニックでの会話が役に立てばいいのですが。。。
こんな時に普段のさりげない会話、「幼稚園(保育園)どこ? なに組さん?」が役に立ちます。今回、さすがにあまりにも毎日何人も吐き下しの子たちが来院されるのでざっくり調べてみました。
*電子カルテって、こういう時に便利です。病気の名前とか期間で患者さんたちが一瞬でずらりと出てくるんです。最近この機能を愛用しています。すごいですよねぇ、文明の利器!
保育園や幼稚園の名前をA,B,C・・・で並べると、この2週間だけA・Bで各1名、Cで6名、Dではなんと10名、吐いたり下したりで来院されていました。もちろん、幼稚園や保育園の名前を聞きそびれている子たちも10数名、保育園へ行っていない子たちも4名。恐るべき感染力!! 幸いなことにみんなさほど重症化・長期化することもなく改善しているようですが、まだまだ油断はできません。まだしばらくはこの流行は続きそうですね。
調査してみて1つがっかりしたのが、「幼稚園(保育園)どこ?」と聞きそびれている子が思った以上に多かったこと。自分としては「まだまだこども達やお母さんとの対話が少ないなぁ」と反省です。とってもたくさんのこども達がわんさと押し寄せてくる時期にどうしてもそんな会話が少なくなるのですが、だからこそ普段からほんのちょっとでもいろいろお話をしていかなければなりませんね。
ちょっとした会話で保育園や幼稚園での現状を知ることが出来、「感染対策、大丈夫かいな?」と思ったり「ちょっと神経質になりすぎているなぁ」と思ったり。何が流行しているのか、という情報もとても助かります。お母さん情報は本当にありがたいです。
ちなみに。小学生・中学生になると今度はこども達自身からの情報が有力です。マイコプラズマかな?と思って「同じように咳をしている子、周りにいない?」と聞くと、「んーとね、後ろの席の子と斜め前の子が咳してたよ。あ、横の子は今日お休みしてた。」・・・うわぁ!
個人情報は医療従事者として守秘義務がありますので、「なに組さん」で流行っているというのはお話していませんし、「○○くんがね」ということは口が裂けても言えません。でも、同じ保育園や幼稚園のこども達にはさりげなく警鐘を鳴らすようにはしています。「最近同じ幼稚園の子が吐き下しで来ているよ〜。」と。
少しでも感染拡大を食い止めるのにクリニックでの会話が役に立てばいいのですが。。。
どよ〜ん・・・
2011年11月30日
昨夜はちょっといろいろ考えたり決めたりしなければいけないことが押し寄せてきて「どよ〜ん」とした気分でクリニックを後にしました。名神高速を「どよ〜ん」とした気分で走りながらふと空を見ると大きな三日月がこれがまたぼやけたオレンジ色で「どよ〜ん」と浮かんでいます。いつもはこんな時、車の中でハードロックの一つもガンガンかけて、なのですが、そういえば車を変えてからCDも入れていませんでした。ラジオをつけても今一つ。う〜ん・・・どよ〜ん・・・
気持ちを切り替える方法はそれぞれあるかと思います。いろいろ考えなければならないことが1つ2つ、さらに3つ4つ、となってくると考えがまとまらなくなりますよね。でもこんなことってちょっと久しぶりです。昨日は車の中でどよ〜ん、どよ〜んと考えて考えて考え込んでしまい、・・・ついに途中でぷいっと考えるのをやめてしまいました。もう無理無理、今考えても「どよ〜ん」ではいい考えが浮かびません。
結局そのまま自宅近くで閉店間際のスーパーへかけこみ、思いつくままに野菜をいくつか買いました。昨夜はひとりご飯の日。いつもは残り物でささっと済ますのですが、昨夜はなんとなく突然ラタトゥイユなんて作ってしまいました。ざくっざくっと野菜とベーコンを切って次々とお鍋に放り込んでしっかり炒め、残っていたトマトソースを放り込んで・・・ふたするぞっ!どうだっ!
煮込んで30分。出来上がるのに時間はかかりましたが、単純な私はそれで完全に気分転換してしまいました。単純すぎて、出来上がったラタトゥイユに舌鼓を打つ頃には考えることすら忘れてしまい、満足したまま気持ちよく就寝。今朝もいつも通りに起きて身支度をして車に乗って・・・高速道路を走っている途中でようやく悩んでいたことを思い出しました。でも今度は昨夜と違います。「あ、こうしよう。そうだ、あれはこうしたら・・・」とやっと固まっていた頭が回り始めました。
何でもすぐに即答できる、トリプルアクセルのようにくるくる回る頭だったらいいのですが、私はどうしても時々どこかでつまずいてしまいます。仕事をしていると本当に頭の回転が速い人が多くていつもうらやましく思うことばかりなのですが、私は時々錆びついてしまう頭にこうやって油を差しながら頑張るしかありません。安上がりで簡単な油ですんでしまう単純な自分にむしろ感謝、ですね。
今日で11月も終わりです。明日から師走です。がんばって走りぬけましょう〜っ!
気持ちを切り替える方法はそれぞれあるかと思います。いろいろ考えなければならないことが1つ2つ、さらに3つ4つ、となってくると考えがまとまらなくなりますよね。でもこんなことってちょっと久しぶりです。昨日は車の中でどよ〜ん、どよ〜んと考えて考えて考え込んでしまい、・・・ついに途中でぷいっと考えるのをやめてしまいました。もう無理無理、今考えても「どよ〜ん」ではいい考えが浮かびません。
結局そのまま自宅近くで閉店間際のスーパーへかけこみ、思いつくままに野菜をいくつか買いました。昨夜はひとりご飯の日。いつもは残り物でささっと済ますのですが、昨夜はなんとなく突然ラタトゥイユなんて作ってしまいました。ざくっざくっと野菜とベーコンを切って次々とお鍋に放り込んでしっかり炒め、残っていたトマトソースを放り込んで・・・ふたするぞっ!どうだっ!
煮込んで30分。出来上がるのに時間はかかりましたが、単純な私はそれで完全に気分転換してしまいました。単純すぎて、出来上がったラタトゥイユに舌鼓を打つ頃には考えることすら忘れてしまい、満足したまま気持ちよく就寝。今朝もいつも通りに起きて身支度をして車に乗って・・・高速道路を走っている途中でようやく悩んでいたことを思い出しました。でも今度は昨夜と違います。「あ、こうしよう。そうだ、あれはこうしたら・・・」とやっと固まっていた頭が回り始めました。
何でもすぐに即答できる、トリプルアクセルのようにくるくる回る頭だったらいいのですが、私はどうしても時々どこかでつまずいてしまいます。仕事をしていると本当に頭の回転が速い人が多くていつもうらやましく思うことばかりなのですが、私は時々錆びついてしまう頭にこうやって油を差しながら頑張るしかありません。安上がりで簡単な油ですんでしまう単純な自分にむしろ感謝、ですね。
今日で11月も終わりです。明日から師走です。がんばって走りぬけましょう〜っ!
芸術散歩
2011年11月22日
寒くなってきましたね。不思議とほんのり落ち着いている外来です。マイコプラズマらしいこども達も回復傾向です。でも、ちらほら吐き下しのこども達が1人、また1人と顔を見せ始めましたね。ウイルス性胃腸炎がついにやってきたか、という感じです。手足口病もようやく少なくなりましたし、後は・・・いつインフルエンザが顔を出してくるかがドキドキです。
さてさて。
この前の週末のことです。本当は京都のワシントンギャラリーを見に行こうと思っていたのです。でも、そろそろ紅葉も見ごろになってきましたし、きっと京都は人だらけ。ましてや11月27日までの絵画展です。出遅れるときっと入館すら「2時間待ち」くらいだはず。よしっ日曜日は早起きだ!・・・と息巻いていたのに、お寝坊してしまいました。前日土曜日の午後、「インフルエンザの日」と称して2時間30分ほどずーっと予防接種をしていたのが意外と疲れてしまったようなのです。ま、負けた・・・(何に?)。
ところが、さらにのんびり起きてきた夫がふと「六甲山へ行こう」と言い出したのです。へ?六甲山?? 9月17日から11月23日まで、六甲山にあるいくつかの施設をひっくるめて「六甲ミーツ・アート芸術散歩2011」という企画があるんだとか。全く知りませんでした。インターネットでチェックしてみると
「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2011」は、六甲山上を舞台に展示される数々の作家によるアート作品を、ピクニック気分で回遊しながら楽しんでいただける展覧会です。六甲山の魅力や景観を生かした作品の数々を、五感で感じながらお楽しみください。
音、 風、 色、 光
アートを通して今あるものに少し目を向けることは、訪れる人々の心に"新しい六甲山の風景"を映し出すきっかけとなるでしょう。木々の間を散策し、お弁当を広げ、昼寝をする。いつものピクニックから、いつもと少し違うものを発見してください。
思い立ったら、さあ、六甲山へでかけましょう。
というキャッチフレーズ。ほほぅ。
というわけで、文章どおりに「「思い立ってしまった」ので六甲山へ出かけることにしました。いそいそと今週分のお弁当の仕込みをして、11時過ぎののんびり出発です。せっかくなので車でドライブ、ではなくて電車、バス、そして六甲ケーブルに乗っていきました。
六甲ケーブルに乗ったのはそれこそ高校時代以来?かもしれません。冗談みたいな傾斜角を(最大角度26度、と車内の解説に書いていました)階段状になったケーブルがするするっと上っていくのです。15分弱。ケーブルカーには動力がついてなくて、2台の上りと下りの車両がケーブルでつながっていて、上にある駅にある滑車で上り下りを調節しているのだそうです(と車内の解説に書いていました)。おもしろ〜い!
車内はさっそくアートしていました。いろいろなきれいなかわいらしい人形がたくさんぶら下がっているのです。音楽もバリのガムランのような怪しげな(でも気持ちいい)曲が車内を流れていました。山の中にペットボトルをたくさん組み合わせてプレゼントボックスに見立てた作品もありました。本当にわくわく!
山上の駅に着いてさっそく芸術散歩のチケットを購入。渡されたパンフレットには「出会った作品の番号にハンコを押していきましょう」と書かれていました。ほほう。そこからバスに乗って(ケーブルカー往復とバス乗り放題のチケットは購入済)ホールオブホールズ(オルゴールの博物館)やら高山植物園、ガーデンテラス、六甲枝垂れと次々と足を延ばしました。それぞれあちこちに作品が飾られていて結構たくさんの人がうろうろ。バスもケーブルも結構満員でした。ところどころに紅葉もあり、ちょっとお得感!
池の中に大きなナイフとフォークがゆらゆら揺らめいていたり、いろいろな網目にくりぬいたビニールが建物の軒下に貼られていたり、暗闇の中に夜行列車が照らすように影が動いていたり。難しい芸術作品というより、「へぇ!おもしろ〜い!」と単純に楽しめる作品が多く、かなり歩いたにもかかわらず疲れはどこへやら。地図を片手に「次は18番の作品、どこかなぁ?」と探検隊気分でドキドキ!
全部で30作品とのことですが、ちょっぴり寒かった上に少し日が落ちるのが早いのが気になり、1−2か所は訪れるのを断念しましたが、最終的にはパンフレットには20個のハンコが並んでいました。ケーブルに乗って下に降りたのが17時前、意外と短い時間でしたが、あちこち歩き回り、芸術に触れて自然に触れて、とっても充実した時間を過ごすことが出来ました。六甲は一足先に冬を迎えますので、確かに11月23日までの開催期間はぎりぎりの気候なのかもしれません。でも、本当に楽しかったです。
そうそう、高山植物園の一角に「いま何度?」という大きな文字の立て看板と大きな温度計が立っているのが目に入りました。ふとその看板に近づいて「いま何度?」と思わず声を出して温度計を見、「へぇ、9度だって!」とつぶやいてしまいました。地上に比べてマイナス5度くらいだそうです。おもしろかったのが、私が立ち去る時に別の人達数名とすれ違い、やっぱりその人達もその看板に目が奪われ、「いま何度?」と私と同じように声を出し「うゎぁ、9度だって!」・・・同じ反応していました。芸術作品も面白いですが、あの温度計がまた絶妙なところに設置されているんですよね。心憎い高山植物園だわ・・・。
残念ながら今年は明日までだそうです。でもきっとまたあるはずです。こんなに面白い企画ですもの。機会があればちょっとチェックしてみてくださいね。
・・・もっとも、私が一番心奪われたのはケーブルカーと温度計、でしたけど。
さてさて。
この前の週末のことです。本当は京都のワシントンギャラリーを見に行こうと思っていたのです。でも、そろそろ紅葉も見ごろになってきましたし、きっと京都は人だらけ。ましてや11月27日までの絵画展です。出遅れるときっと入館すら「2時間待ち」くらいだはず。よしっ日曜日は早起きだ!・・・と息巻いていたのに、お寝坊してしまいました。前日土曜日の午後、「インフルエンザの日」と称して2時間30分ほどずーっと予防接種をしていたのが意外と疲れてしまったようなのです。ま、負けた・・・(何に?)。
ところが、さらにのんびり起きてきた夫がふと「六甲山へ行こう」と言い出したのです。へ?六甲山?? 9月17日から11月23日まで、六甲山にあるいくつかの施設をひっくるめて「六甲ミーツ・アート芸術散歩2011」という企画があるんだとか。全く知りませんでした。インターネットでチェックしてみると
「六甲ミーツ・アート 芸術散歩2011」は、六甲山上を舞台に展示される数々の作家によるアート作品を、ピクニック気分で回遊しながら楽しんでいただける展覧会です。六甲山の魅力や景観を生かした作品の数々を、五感で感じながらお楽しみください。
音、 風、 色、 光
アートを通して今あるものに少し目を向けることは、訪れる人々の心に"新しい六甲山の風景"を映し出すきっかけとなるでしょう。木々の間を散策し、お弁当を広げ、昼寝をする。いつものピクニックから、いつもと少し違うものを発見してください。
思い立ったら、さあ、六甲山へでかけましょう。
というキャッチフレーズ。ほほぅ。
というわけで、文章どおりに「「思い立ってしまった」ので六甲山へ出かけることにしました。いそいそと今週分のお弁当の仕込みをして、11時過ぎののんびり出発です。せっかくなので車でドライブ、ではなくて電車、バス、そして六甲ケーブルに乗っていきました。
六甲ケーブルに乗ったのはそれこそ高校時代以来?かもしれません。冗談みたいな傾斜角を(最大角度26度、と車内の解説に書いていました)階段状になったケーブルがするするっと上っていくのです。15分弱。ケーブルカーには動力がついてなくて、2台の上りと下りの車両がケーブルでつながっていて、上にある駅にある滑車で上り下りを調節しているのだそうです(と車内の解説に書いていました)。おもしろ〜い!
車内はさっそくアートしていました。いろいろなきれいなかわいらしい人形がたくさんぶら下がっているのです。音楽もバリのガムランのような怪しげな(でも気持ちいい)曲が車内を流れていました。山の中にペットボトルをたくさん組み合わせてプレゼントボックスに見立てた作品もありました。本当にわくわく!
山上の駅に着いてさっそく芸術散歩のチケットを購入。渡されたパンフレットには「出会った作品の番号にハンコを押していきましょう」と書かれていました。ほほう。そこからバスに乗って(ケーブルカー往復とバス乗り放題のチケットは購入済)ホールオブホールズ(オルゴールの博物館)やら高山植物園、ガーデンテラス、六甲枝垂れと次々と足を延ばしました。それぞれあちこちに作品が飾られていて結構たくさんの人がうろうろ。バスもケーブルも結構満員でした。ところどころに紅葉もあり、ちょっとお得感!
池の中に大きなナイフとフォークがゆらゆら揺らめいていたり、いろいろな網目にくりぬいたビニールが建物の軒下に貼られていたり、暗闇の中に夜行列車が照らすように影が動いていたり。難しい芸術作品というより、「へぇ!おもしろ〜い!」と単純に楽しめる作品が多く、かなり歩いたにもかかわらず疲れはどこへやら。地図を片手に「次は18番の作品、どこかなぁ?」と探検隊気分でドキドキ!
全部で30作品とのことですが、ちょっぴり寒かった上に少し日が落ちるのが早いのが気になり、1−2か所は訪れるのを断念しましたが、最終的にはパンフレットには20個のハンコが並んでいました。ケーブルに乗って下に降りたのが17時前、意外と短い時間でしたが、あちこち歩き回り、芸術に触れて自然に触れて、とっても充実した時間を過ごすことが出来ました。六甲は一足先に冬を迎えますので、確かに11月23日までの開催期間はぎりぎりの気候なのかもしれません。でも、本当に楽しかったです。
そうそう、高山植物園の一角に「いま何度?」という大きな文字の立て看板と大きな温度計が立っているのが目に入りました。ふとその看板に近づいて「いま何度?」と思わず声を出して温度計を見、「へぇ、9度だって!」とつぶやいてしまいました。地上に比べてマイナス5度くらいだそうです。おもしろかったのが、私が立ち去る時に別の人達数名とすれ違い、やっぱりその人達もその看板に目が奪われ、「いま何度?」と私と同じように声を出し「うゎぁ、9度だって!」・・・同じ反応していました。芸術作品も面白いですが、あの温度計がまた絶妙なところに設置されているんですよね。心憎い高山植物園だわ・・・。
残念ながら今年は明日までだそうです。でもきっとまたあるはずです。こんなに面白い企画ですもの。機会があればちょっとチェックしてみてくださいね。
・・・もっとも、私が一番心奪われたのはケーブルカーと温度計、でしたけど。
(医)こどもクリニック北
理事長 北 知子
〒565-0862
吹田市津雲台1-1-4
リーザス南千里2階
TEL:06-6836-0896
FAX:06-6836-0898
メール配信も2回分手元に残ってて機を逸してしまいました‥…。
反省‥…。
来年はもう少しがんばります‥…。
さて。
クリニックの方はじんわり忙しくなってきています。ゆっくりお話したい内容であってもなかなか十分な時間を割くことが出来ず、後ろ髪ひかれまくりです。おねしょとか発達のこととかチックとか。「あ〜おかあさん、今度またゆっくりお話聞かせて〜!」と叫んだり、逆におかあさんの方から「忙しそうだから、また今度ゆっくり報告させて下さい。」と気を使って下さることもあり、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
何か時間の節約をしてこども達やお母さん達とお話する時間を作り出すことが出来ないかな。
診察終了後のカルテ整理をしている時とか、ふと考え込んでしまうことがあります。カルテ記載、処方の入力、検査の入力などなど。説明内容も何か工夫できないかな。専門用語はいつもわかりやすい言葉に言い換えるように心がけてはいるけど、もっとシンプルに、でも大事なことはきちんと伝わる説明の仕方とか‥…。いつもどこに時間がかかっているんだろ。
昨夜そんなことを考えている時にふと頭に浮かんだことがあります。そう言えば、実は私のお悩みナンバーワンかもしれません。「解熱剤」のことです。文字で書くとすぐわかっていただけるかと思うのですが、言葉で「げねつざい」と言っても伝わらないことがよくあるんです。いつもは「熱さましの頓服の薬、お手元にありますか?」と言い換えているのですが、これがまたなんだか聞き返されることが多いんです。
もちろん、解熱剤は必ずしも必要なものではありません。元気に過ごしているのであれば39度の高熱でも使う必要はありません。でも、高熱が続くとぐったりしてしまったり、食事や水分が取れなくなったりすることもあります。一時的にちょっぴりお熱を下げてあげたらちょっぴり身体が楽になって果物一切れ口にすることが出来るかもしれません。寝ることが出来るかもしれません。そんな使い方をしていただけたらと思い、「お家に予備はありますか?」といつも尋ねているのです。夜中に高熱になり、寒い中救急病院を受診するようなことにならないように。
でも、「解熱剤」をどういえばシンプルかつ確実につたわるのでしょう。なんだか、難しいんです。
「熱冷ましの頓服の薬、お手元にありますか?」と言っても
「熱冷ましって?」‥…熱を一時的に下げるための頓服の薬です。
「え?熱さまシートのことですか?」‥…いえいえ、熱を下げるための頓服の薬です。
「いいえ、持っていません。熱をさげる座薬ならありますが。」‥…えーっと、その座薬のことです。
「へ?下剤ですか?」‥…いえいえ、下剤は便を出すための薬です。
「解熱剤のことですか?それならありますが。」‥…あう〜、それのことです。説明がややこしくてごめんなさい。
本当に、言い方がへたくそで申し訳ないです。でもどうしても上手にお伝えすることができないんです。
いつもこの解熱剤のことを伝えるのに時間がかかってしまうんですよね。
熱を一時的に下げるための頓服の薬、お尻から入れる座薬でも飲む薬でもどちらでもかまいませんが、お持ちですか?
熱を下げるための頓服のお薬はお持ちですか?
・・・うーん、もっとエレガントな言い回し、ないかなぁ。
医師としての仕事をし始めてもう20年以上経ちますが、私の永遠かつ最大のテーマ、それは「げねつざい」。
どう言えばわかりやすくスパッと伝わるのでしょう。
難しいわ‥…。