吹田市の小児科クリニック、乳児健診、予防接種、心臓外来。

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肺炎球菌ワクチンについて


2010年02月20日
肺炎球菌は、こども達ののどに比較的よく見かける細菌の一つです。ヒブと同じように肺炎や中耳炎の原因菌としてよくみかける細菌です。でも、多くの細菌の中でもこの肺炎球菌やヒブは髄膜炎の原因になることがあり、ヒブよりも後遺症や死亡の率が高いとも言われています。 しかも、抗生剤が不必要に乱用されている現状の中、肺炎球菌もヒブと同様に、どんどん薬が効きにくくなってきています。場合によっては治療がとても難しく、治りにくくなってしまうこともあります。

H22年02月24日より小児を対象とした肺炎球菌ワクチンがようやく日本で発売されます。このワクチンもヒブワクチンと同様に世界中97か国で既にその実績をあげています(定期接種に導入されている国も41か国あります)。毎年世界中で100万人近くの子供たちが肺炎球菌の感染で死亡しているため、WHOとユニセフはこのワクチンの定期接種導入を推奨しているそうです。 安全性も効果も高いワクチンです。ヒブも肺炎球菌もワクチン接種で感染を予防することが出来ます。ぜひ積極的にご検討ください。

対象は
生後2か月 から 9歳以下
となっています。2歳以下の小さなこども達が特に重篤になりやすいため、「生後2か月から7か月」の間に接種を始めることをお勧めします。1歳未満のこども達は、3種混合・BCG・ヒブワクチン・・・と、打つべきワクチンがたくさんありますが、肺炎球菌による重症化を防ぐには1歳までに基礎免疫をつけておく(初回の接種をすませておく)ことが重要です。副反応は他のワクチンと同様です(少し腫れたり赤くなったりする局所反応がでやすいようですが)。

<接種スケジュール>
 不活化ワクチンです。3種混合ワクチンと同様に1週間あけて他の予防接種を受けることが出来ます。
    生後2か月 から 7か月未満のこども
      「初回」を 3回(4週以上の間隔で1歳までに)
      「追加」を 1回(3回目から60日以上あけて、1歳過ぎに:おおむね生後12-15か月時)
    生後7か月 から1歳未満のこども
      「初回」を 2回(4週以上の間隔で)
      「追加」を 1回(2回目から60日以上あけて、1歳過ぎに)
    1歳から 2歳未満のこども
      「初回」を 1回
      「追加」を 1回(前回から60日以上あけて)
    2歳から 9歳以下のこども
       1回のみ

発売開始後より予約を受け付けます。通常のワクチンと同様に、クリニックへご連絡の上ご予約をお取り下さい。ワクチン数は十分にあり、通常のワクチンと同様にすぐ入荷出来るとのことです。予約をあせる必要はありません。

残念ながら・・・高価なワクチンであることが一番の問題です(当クリニックでは1回9000円に設定しました)。いずれ定期接種化すること、あるいは市のほうから助成金が出るようになるかも知れませんが、まだその動きはないようです。(全国でも積極的な自治体もいくつかあるようですが・・・まだまだ数は少ないです。)

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